バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 歩いたり話したりしようとする努力において示されているように,正常な子供が皆持っている学びたいという自発的な願望が,教育の推進力とならなければならない。この推進力を'むち'に代替させたことは,現代の大きな進歩の一つである。

The spontaneous wish to learn, which every normal child possesses, as shown in its efforts to walk and talk, should be the driving-force in education. The substitution of this driving-force for the rod is one of the great advances of our time.
 Source: On Education, especially in early childhood, 1926
 More info.: https://russell-j.com/beginner/OE01-120.HTM

<寸言>
 そのような自発的な態度に期待してばかりいては子供に「公共心」を植え付けることはできないと考える人達がいます。そういった人質は、義務教育の早い段階で、公共精神や愛国心を子供に身に着けさせたいと考えます。そうして、そのためには、たとえば、日本人が過去に国内外で行った過ちを知らせるような遺物は徹底的に排除しようとします。
 それは第二次世界大戦に対する態度にも現れています。320万人の日本人が犠牲になった(殺された)ということをどのマスコミも繰り返し報道します。しかし、日本軍が海外で何人の外国人を殺害したかなどという数字は、概略であっても、示唆することさえしません。幸か不幸か、各国の戦死者数はしっかりした数字をはないので、数字にふれない口実にも使われます。たとえば、中国人の戦死者は、軍人は日本の倍程度と思ったより少ない?ですが、民間人の死者数は700万~1600万人とかなりの数になります。少なめに1,000万人と見積もっても、どの国の兵士に一番多く殺害されたのでしょうか?
 いずれにしても、(義務教育用の)世界史の教科書は各国でつくるのではなく、国際的な学術組織が作成すべきと思われます。

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