バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

ラッセル英単語・熟語1500

 <『拝啓ラッセル様』から>
 私はこの新しい学校の6つある学生寮のうちの1つの寮監をしています。・・・。私たちの寮は、先生の名前をつけさせていただいて、「バートランド・ラッセル・ハウス」といたしました。・・・。もし先生が、私たちのためにお便りを書いてくださるお時間があるようでしたらお願いがあります。先生の数かぎりないご著書のうちの何冊かをご恵送いただけないでしょうか。・・・そうして頂けるならば、本校の、このささやかな学生寮の寮生たちにとりまして、ほんとうに大きな励ましとなることと存じます。・・・。

 <ラッセルからの返事(1966年11月2日付)>
 拝復 Mr. Ure (ユーレ様?)

 最初「ラッセル・ハウス」と書いてあるところを読んだ時、何百人もの少年達が私の活動に大変関心を持ち、私が必要な時に 彼らがやってきて、返事を書かないといけない何百通という手紙を処理する仕事を手伝ってくれることができるという幻想を抱きました。そのような助けがないことのみがこの返事をさしあげるのが遅かった理由です。
 私の小著を同封します。皆さんの興味をひくことができれば幸いです。それから、他の本も(別便で)お送りするよう秘書に指示しました。
 敬 具
 1966年11月2日付 バートランド・ラッセル

'I am Housemaster of one of the six houses in this new school ... we have named our House after you.... If you could find time to write to us; could spare any copies of your countless works... it would be a great encouragement for this small section of our school population to hear from you....'

Dear Mr Ure, (November 2, 1966)
When I first read about Russell House, I had visions of hundreds of boys taking so much interest in my work that they would, in time, be able to come and help me with the hundreds of letters which I receive and must try to answer. Only the absence of such help explains the lateness of this letter. I enclose a short work which I hope will be of interest, and have asked my secretary to send other items.
With good wishes,
Yours sincerely
Bertrand Russell
Source: Dear Bertrand Russell, 1969
More info.: https://russell-j.com/beginner/DBR5-13.HTM

<寸言>
 手紙に出てくる Bertrand Russell House というのは、添付画像(Google Earth)の、英国ノッティンガムにある学生寮であることはまず間違いありません。この寮のホームページには次のように書かれています。また、学生寮の部屋の写真がいくつか掲載されています。
 https://manorvillages.co.uk/bertrand-russell-house
 ’This beautiful brick building contains historical features surrounding philosopher Bertrand Russell, which have been retained as part of its refurbishment. If you choose to live here, you can expect unique rooms with exposed brick walls along with recently refurbished bathrooms and living areas. If you’re on the top floor, there are some great views over Nottingham!。’

 ノッティンガムにはラッセル平和財団(Bertrand Russell Peace Foundation)の本部も置かれています。(ノッティンガム大学とノッティンガム・トレント大学という2つの大学があり、40,000人以上の学生が学んでいるとのことです。)

 Google で Bertrand Russell House を調べていて、Nottingham はユネスコ・クリエイティブシティーズネットワーク(ユネスコ創造都市ネットワーク)の一つ(文学部門)として選ばれていることがわかりました。因みに, Bertrand Russell House は Literary Locations #47として選ばれているそうです。(Nottingham : UNESCO City of Literarure)
 https://nottinghamcityofliterature.com/blog/literary-locations-47-bertrand-russell-house

 残念ながら、日本の都市は現在のところ一つもユネスコ文学都市に選ばれていません。、私も含めて、ユネスコ創造都市ネットワークについて知っている日本人は少ないのではないでしょうか?
 https://www.mext.go.jp/unesco/006/1357231.htm

 いや、映画部門では山形市が選ばれていますので、知っている人はそこそこいそうです(山形国際ドキュメンタリー映画祭が毎年開催されていることは私も知っていました)。

 因みに、音楽部門では浜松市、ラフト&フォークアート部門では篠山市、デザイン部門では名古屋市、メディアアート部門では札幌市、食文化部門では鶴岡市が選ばれているそうです。文学部門だけ、日本から一つも選ばれていないということでした。

 
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