バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


ラッセル英単語・熟語1500
 私は,かつて一度,2歳の年に,ペンブローク・ロッジの我が家に昼食にやってきたロバート・ブラウニング(注:英国の詩人)と会ったことがある。その時,全員彼が一緒につれて来た俳優サルヴィニ(注:イタリアの俳優 Tommaso Salvini, 1829-1915 のことか?)から話を聞きたがっているのに,彼は際限なしに一人しゃべり続けた。とうとう私は,突き刺すような声で叫んだ-「あの人,おしゃべりやめればいいのに・・・」 そうしたら彼は,その通りにした。



I had met Robert Browning once before at the age of two when he came to lunch at Pembroke Lodge and talked unceasingly although everybody wished to hear the actor Salvini whom he had brought with him. At last I exclaimed in a piercing voice, 'I wish that man would stop talking'. And he did.
 Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1 chap. 1
 More info.:https://russell-j.com/beginner/AB12-110.HTM

<寸言>
 詩人のロバート・ブラウニング(1812-1889)は、日本では、上田敏の訳詩集『海潮音』(1905年)の中で愛誦される詩で知られています。次の牧歌的な詩は教科書などでみなさん読んだことがあるはずです。

 時は春、
 日は朝(あした)、
 朝は七時(ななとき)、
 片岡に露みちて、
 揚雲雀(あげひばり)なのりいで、
 蝸牛(かたつむり)枝に這ひ、
 神、そらに知ろしめす
 すべて世は事も無し

 ところで、ラッセルがペンブローク・ロッジに移り住んだのは1876年2月(あと3ヶ月で4歳になろうとしていた時)ですので、「2歳の時」というのは、たまたまペンブローク・ロッジに遊びにいっていた時のことと推察されます。

 
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