ラッセル英単語・熟語1500 |
・・・。自分の考えたことを言うことができ,またそれが怖がられもせず,あざけりもされず,あたかもかなり分別あることを言ったかのように応答されることを発見し,私は最初は興奮した。長い間私は,まだ会ったことがなくあえばすぐに私よりも知的に優れていることわかるような,本当に頭の良い人間がこの大学のどこかにいるだろうと,想像していた。しかし学部2年生の時すでに,大学で最も頭のいい人達をすべて知りつくしてしまったことがわかった。それで私は失望すると同時に,自信が増した。
From my first moment at Cambridge, in spite of shyness, I was exceedingly sociable, and ... At first the discovery that I could say things that I thought, and be answered with neither horror nor derision but as if I had said something quite sensible, was intoxicating. For a long time I supposed that somewhere in the university there were really clever people whom I had not yet met, and whom I should at once recognize as my intellectual superiors, but during my second year, I discovered that I already knew all the cleverest people in the university. This was a disappointment to me, but at the same time gave me increased self-confidence.
Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1 chap. 1
More info.:https://russell-j.com/beginner/AB13-150.HTM
<寸言>
ラッセルは、3歳からケンブリッジ大学にあがる18歳まで、学校教育を受けずに、自宅(ペンブローク・ロッジ)で年配の家族や親戚や家庭教師とばかり接していました。9歳年上の兄は、オックスフォード大学にあがる前は寮生活をしていましたので、ラッセル(弟)との接触はあまり多くはありませんでした。
同年代の人間とほとんどつきあった経験がなかったために、ラッセルは人見知り(内気)に育ちましたが、ケンブリッジで多くの同世代の人達と交流することによって、「社交的な」人間に激変しました。
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