バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


ラッセル英単語・熟語1500
 青年期の数年間の私は,とても孤独であり,不幸であった。感情生活においても,知的生活においても,ラッセル家の人々に対して,頑なに秘密を保つことを余儀なくされた。私の関心は,性と宗教と数学の間にわけられた。私は,青年期に性に没頭したことを想い出すと不愉快になる。あの頃私が,どういうふうに感じていたかを思い出したくない。しかし,こういうふうであればよかったといった希望的なことはのべずに,事実あった通りを以下述べるよう最善を尽くしてみよう。



The years of adolescence were to me very lonely and very unhappy. Both in the life of the emotions and in the life of the intellect, I was obliged to preserve an impenetrable secrecy towards my people. My interests were divided between sex, religion, and mathematics. I find the recollection of my sexual preoccupation in adolescence unpleasant. I do not like to remember how I felt in those years, but I will do my best to relate things as they were and not as I could wish them to have been.
 Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1 chap. 1
 More info.:https://russell-j.com/beginner/AB12-010.HTM

<寸言>
 現代人は、2,3時間で読める新書や速読できるような「面白い本」はそこそこ読みますが、3巻本の「ラッセル自伝」のような、読むのに時間がかかるような本を読む人はとても少なくなっています。
 「ラッセル自伝」には多量の書簡が各章末に含まれていますので、本文だけを読むことにすれば、少し厚い本1冊くらいの分量しかありません。
 英米では、ラッセルの幸福論、哲学入門(哲学の諸問題)やラッセル自伝を読む人は多いですが、現在の日本では、残念ながら、よく読まれるのはラッセルの幸福論だけです。もったいないことです。

 
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