バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


 我々の心は,無私ではなかったが,排他的でもなかった。国際法廷メンバーの誠実さ,彼らがいかなる国家権力も代表していないということ,それからヒアリング(聴聞)の完全な公開性は法廷の審議の客観性を保証するだろう,と私は信じた。我々はまた,いかなる情報源からのいかなる証拠(の候補)も受けいれることにした。そこで私は,この国際法廷に出席してくれるようジョンソン大統領に招特状を書いて送った。不幸にも,彼はベトナム人を爆撃する 計画で忙しすぎて,返事をくれなかった。


Our minds were not empty, but neither were they closed. I believed that the integrity of the members of the Tribunal, the fact that they represented no state power and the complete openness of the hearings would ensure the objectivity of the proceedings. We also decided to accept possible evidence from any source, so I wrote to President Johnson inviting him to attend the Tribunal. Unfortunately, he was too busy planning the bombardment of the Vietnamese to reply.
 Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.3 chap. 4
 More info.:https://russell-j.com/beginner/AB34-290.HTM

<寸言>
 もちろん米国大統領(被告)に招待状を出しても出席しないのはわかり切ったことです。しかし、形式的な手続きに過ぎないとしても、裁判の全面的公開とともに、必要な手続きであり、必要な措置です。
 国と国との戦争の場合は、裁判官(国際司法裁判所など)が自国の立場を考慮などしたらまともな裁判はできません。
 国連も、戦勝国が中心になって創設しており、創設後80年近くがたとうとしているのに、いまだ五大国(米英仏中ソ)が拒否権を持っていることから、五大国の利害が関わる場合には、まともな議論ができず、解決不能となってしまいます。

 
ラッセル関係電子書籍一覧

楽天アフィリエイトの成果(ポイント)は本ホームページのメンテナンス費用にあてさせていただきます。ご協力よろしくお願いいたします!