バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


 <『拝啓ラッセル様ー一般市民との往復書簡』から>
 自分(ラッセル)のなしとげた仕事のうちでなにが最も重要なものと考えているか、と問い合わせてきた多数の手紙のうちの一つに対するラッセルの返事

(ラッセルからの返事・1964年8月5日付)
 ・・・。もし核戦争が防止されるものとすれば、核戦争に反対することが私の最も重要な仕事であったと考えるべきでしょう。もし核戦争が防止できないとすれば、『プリンキピア・マテマティカ』は、(それ自体どれほど大著であるとしても)誰一人として啓発することはできないでしょう。

A reply to one of many letters enquiring which of his works Russell regards as most important.

... If nuclear war is prevented I should consider my opposition to it my most important work. If not, Principia Mathematica will not be able to enlighten anyone.
 Source: Dear Bertrand Russell, 1969.
 More info.: https://russell-j.com/beginner/DBR4-01.HTM

<寸言>
 学者や研究者が「あなたが最も重要だと考える自分の業績は何か」と聞かれれば、何か特定の著作(あるいは一連の著作)をあげる人が多いでしょう。しかし、晩年、核兵器撤廃運動を熱心に行ってきたラッセルにとっては、どんなに立派な著作を発表したとしても核戦争を止めることができなければそのような業績が人類のためにどんな役にたつと言えるのかと言うのは、素直な感想です。また、核兵器撤廃に大きな役割を果たすことができれば、地球上の多くの人を助けることになるので、当然のこと、一番の業績だと言うのもそのとおりだと思われます。

 
ラッセル関係電子書籍一覧

楽天アフィリエイトの成果(ポイント)は本ホームページのメンテナンス費用にあてさせていただきます。ご協力よろしくお願いいたします!