B.ラッセルのポータルサイト

IV.哲学関係書簡:「最も重要な仕事」

出典:R.カスリルズ、B.フェインベルグ(編),日高一輝(訳)『拝啓バートランド・ラッセル様_市民との往復書簡集)

目次

 自分(ラッセル)のなしとげた仕事のうちでなにが最も重要なものと考えているか、と問い合わせてきた多数の手紙のうちの一つに対するラッセルの返事。


(ラッセルからの返事・1964年8月5日付)

 拝復

ラッセル英単語・熟語1500
 お手紙ありがとうございます。
 もし核戦争が防止されるものとすれば、核戦争に反対することが私の最も重要な仕事であったと考えるべきでしょう。
 もし核戦争が防止できないとすれば、『プリンキピア・マテマティカ』は、(それ自体どれほど大著であるとしても、)誰一人として啓発することはできないでしょう。
(写真は、1960年9月24日、ロンドンのトラファルガー広場での核兵器撤廃同盟の集会でのラッセル:From B. Russell and His World, by R. Clark, 1981, p.107.

 敬 具 バートランド・ラッセル
If nuclear war is prevented I should consider my opposition to it my most important work. If not, Principia Mathematica will not be able to enlighten anyone.
(From: Dear Bertrand Russell; a selection of his correspondence with the general public, 1950 - 1968. Allen & Unwin, 1969.)