バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


 その時(ロンドンに出たついでに)私は,初めてウォバーン・アビー(注:ラッセル家本家が代々継いでいるベッドフォード公爵の邸宅)も訪ずれた。ウォバーン・アビーの壮大さはとても気持がよかったし,ダビッド神父の鹿(注:Father David's deer:ダビッド神父が初めて見つけた新種の鹿)の隠れ家となっている巨木の数々や広く静かにひろがっている緑の芝土(turf)のある附属公園の素晴らしい静穏さは,とても人の心を穏やかにさせるものであった。

At this time, too, I paid my first visit to Woburn Abbey. I found the grandeurs of the house very pleasing and the lovely serenity of the Park, with its great trees sheltering Father David's deer and its wide quiet stretches of green turf, very calming.
 Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.3 chap. 3
 More info.: https://russell-j.com/beginner/AB33-370.HTM

<寸言>
 ラッセル家の本家は代々ベッドフォード公爵家を継いでいる英国屈指の名門貴族ですが、バートランド・ラッセル(第三代ラッセル伯)の家は分家筋です。即ち、祖父のジョン・ラッセル(英国首相を2度務める)はその功績により伯爵の爵位を授けられたものなので、広大な邸宅などは所有していませんでした。祖父母やラッセルが(3歳から18歳まで)住んだペンブローク・ロッジは、祖父母が生前中住むことをビクトリア女王から許された(ロンドン郊外のリッチモンドパーク内にある11エイカーの庭付きの)邸宅でした。ペンブローク・ロッジも広い邸宅ですが、本家のウォバーン・アビーの広大さに比べると小ぶりということになります。

 
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