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神が我々の側(味方)だと知っていることは気持がよいが,敵もまた同様に逆に自分たちこそそのことを知っていると確信しているということがわかれば,少し事は面倒である。第一次世界大戦中に,某詩人(注: Ernst Lissaue, 1882-1937/ エルンスト・リサウアー)が書いた不滅の数行を引用しよう。
(ドイツ)の神(Gott)は英国を罰し
(英国の)神(God)は英国の国王を救う
この神,あの神,その他の神
「やれ,やれ」と(本物の)神は言
「吾輩の仕事はとりあげられておる」
... It is good to know that God is on our side, but a little confusing when you find the enemy equally convinced of the opposite. To quote the immortal lines of the poet during the First World War:
Gott strafe England, and God save the King.
God this, and God that, and God the other thing.
'Good God,' said God, 'I've got my work cut out.'
Source: Bertrand Russell, : Ideas That Have Harmed Mankind,1946
More info.: https://russell-j.com/beginner/0861HARM-170.HTM
<寸言>
伝統的な世界宗教としては、キリスト教(カトリックやプロテスタント/信者数約20億)、イスラム教(15億以上)、仏教(約4億)の三大宗教が有名です。信者数から言えばヒンズー教徒は10億人以上いますが、信者はインド及びその周辺にほとんど住んでいますので、世界宗教ではなく民族宗教と言ったほうがよさそうです。もちろん、ユダヤ教徒も無視できないですが、三大宗教と比べれば「弱小」です。
これらの5つの宗教から、長い歴史のなかでいろいろなセクトが生まれ、細かなものも含めれば無数といってよいほとの数の宗教が存在しています。
先進国では信教の自由が認められていますので、誰でも新しい宗教を創始することができます。宗教法人は原則非課税になっていますので、ビジネス宗教とでもいうものが多数存在しており、それぞれ勝手なことを言っています。
TV番組で「朝まで生討論!」というのがあります。宗教界でもトーナメント方式で徹底討論をすれば、(トーナメントでは半分ずつに減っていきますので)1万の宗教があっても、8回戦をやるだけで勝ち上がる(残る)のは4大宗教だけとなります!(10回戦で一つの宗教だけが勝ち残ります!) ただし、第1回戦は5,000の討論会場を用意する必要がありますが・・・。
」
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