バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

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 偉大な進歩は全て最初は純粋に理論的なものであり,のちになってはじめて実際に応用可能であることがわかる。また,一部の素晴らしい理論はまったく実際の役に立たないものであっても,依然としてそれ自体で価値がある。なぜなら,世界を理解することは究極的な善の一つであるからである。もし科学(研究)と組織化によって身体の要求の満足及び残酷さと戦争の廃絶に成功すれば,あとは知識と美の探求が私達の精力的な創造への愛を働かせてくれ続けるだろう。

All the great advances are at first purely theoretical, and are only afterwards found to be capable of practical applications. And even if some splendid theory never has any practical use, it remains of value on its own account ; for the understanding of the world is one of the ultimate goods. If science and organization had succeeded in satisfying the needs of the body and in abolishing cruelty and war, the pursuit of knowledge and beauty would remain to exercise our love of strenuous creation.
 Source: On Education, especially in early childhood, 1926, by Bertrand Russell
 More info.:https://russell-j.com/beginner/OE18-080.HTM

<寸言>
 あけましておめでとうございます。
 昨年もこの「ラッセルの言葉366-画像版」を1日の休みもなく続けることができました。
 今年もご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。(松下)

* 注: "organization" はここでは「組織」ではなく、「組織化」の意味。世界が「組織化」されずに、たとえば、America first! で他国のことは考慮しないということでは、現代の様々な問題は解決不能となる、といった意味合いです。いずれは、世界連邦政府のようなものをつくって(組織化して)戦争を廃絶しないと、戦争が人類を廃絶することになるかも知れません。

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