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私達(ラッセルとドーラ)は日曜日に働かなければならなかったので,月曜日に休みをとることを習慣とし,通常,終日,天壇(注:中国にある世界遺産の1つで,明清代の皇帝が天に対して祭祀を行った宗教的な場所)で過ごした。それは私がかつて幸運にも見ることのできた最も美しい建造物であった。私達はいつも,ほとんどものを言わず,ゆったりと平和にひたりながら,冬の日差しを浴びて坐っていた。そうして,私達自身のとり乱した(戦後の)欧州大陸の狂気と激情に対して,平静かつ穏やかに立ち向かう心の準備を整えてからいつも天檀を後にした。
As we had to work on Sundays, we made a practice of taking a holiday on Mondays, and we usually spent the whole day in the Temple of Heaven, the most beautiful building that it has ever been my good fortune to see. We would sit in the winter sunshine saying little, gradually absorbing peace, and would come away prepared to face the madness and passion of our own distracted continent with poise and calm.
Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.2
More info.:https://russell-j.com/beginner/AB23-080.HTM
<寸言>
第一次世界大戦が終わって間もない頃の平和な一日。
もちろん中国も戦争の影響を受けなかったわけではないですが、第一次「世界」大戦は主にヨーロッパにおける戦争であり、英国人(ヨーロッパ人)のラッセルにとってはとても心を乱す戦争でした。
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