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権力の所有者は,奴隷たちに自分たちの利益について誤った判断をさせようとするために彼らに真実を隠そうとする。これはよく理解できる。よく理解できないのは,民主主義諸国(democracies)がみずから真実を知ることを妨げるための法律を進んで作ろうとすることである(注:「特定秘密保護法」が良い例)。これは集団的なドン・キホーテ主義である。即ち,そういう国々は,甲(カブト)が信じたいと思うほど良くないというような話は聞かないようにしようと決意している(聞く耳を持たない)のである。。
The holders of power wish to conceal the truth from their slaves, in order that they may be misled as to their own interests ; this is intelligible. What is less intelligible is that democracies should voluntarily make laws designed to prevent themselves from knowing the truth. This is collective Quixotism : they are resolved not to be told that the helmet is less good than they wish to believe.
Source: On Education, especially in early childhood, 1926, by Bertrand Russell
More info.:https://russell-j.com/beginner/OE16-090.HTM
<寸言>
昔、「あなたの嘘など知りたくないの」という歌謡曲がありました。この「あなた」は愛人あるいは恋人ですが、愛してもいない政治家の嘘についても「政治家の嘘など知りたくないの」などということはほとんどないはずですので、恋人に裏切られた人以上に(日本国民は)「お人好し」(間抜け)ということになります?
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