バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

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 また,私は空想された道徳上の利益のために知性を犠牲にするようなことは断じてしたくない。美徳を教えるためには偽り(嘘)を吹き込むことが必要である,と一般に考えられている。政治(の世界)では,自分の支持政党の著名な政治家の悪徳を隠す。神学(の世界)では,自分がカトリックならローマ法王の罪を隠し,プロテスタントならルターやカルヴァンの罪を隠す。性の問題では,若い人の前で,貞節が実際よりもずっと普通であるようなふりをする。・・・そもそもこういう態度にはある種の弱さが含まれている。真実がどのようなものであれそれを知ろうではないか。そうすれば我々は理性的に行動することができる。

And I should absolutely never sacrifice intellect to the fancied interest of morals. It is generally held that the teaching of virtue demands the inculcation of falsehood. In politics, we conceal the vices of eminent statesmen of our own party. In theology, we conceal the sins of Popes if we are Catholics, and the sins of Luther and Calvin if we are Protestants. In matters of sex, we pretend before young people that virtue is much commoner than it is. ... This whole attitude implies a certain feebleness. Let us know the truth, whatever it is ; then we can act rationally.
 Source: On Education, especially in early childhood, 1926, by Bertrand Russell
 More info.:https://russell-j.com/beginner/OE16-090.HTM

<寸言>
 国民は、政治家の嘘に慣れてしまい、「政治は綺麗事ばかりでは済まない」と理解を示すか、あるいは、あきらめることによって、自分で自分の首を締める。そうして、ある日、あまりにもひどい事実が公になると「騙された!」と憤慨し、袋叩きに転じる。
 しかし、少し時間を費やして、自分なりに調べれば、そういった嘘や不実はわかったはずなのに、多忙であるとか、政治家に期待しても仕方がないなどと理由付けして、自分で調べてみるようなことはしない。
 そう、安倍元総理や小池百合子がついてきた膨大な嘘は、国民や都民が「育んだ」ものではないか?

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