バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

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 1914年の始め,彼(ウィトゲンシュタイン)は非常な興奮状態で私のところにやって来て,こう言った。
「私は,ケンブリッジ(大学)を離れます。いますぐに離れます。」と言った。
「なぜ?」と,私は尋ねた。彼はこう答えた。
「義理の兄がロンドンで暮らすためにやってきたからです。そんなに近いところに彼がいることには,とても耐えられません。」
 そこで彼は冬学期の残りの日々を,ノルウェーの最北部で過ごした。

At the beginning of 1914 he came to me in a state of great agitation and said : 'I am leaving Cambridge, I am leaving Cambridge at once.' 'Why?' I asked. 'Because my brother-in-law has come to live in London, and I can't bear to be so near him.' So he spent the rest of the winter in the far north of Noray.
 Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.2
 More info.:https://russell-j.com/beginner/AB22-070.HTM

<寸言>
 「比較的」若い時に、みすず書房から出されていた2巻本の、レイ・モンク(著)『ウィトゲンシュタイン−天才の責務』を興味深く読んだ記憶があります。しかし、随分昔のことなので、内容はほとんど忘れてしまっています。
 ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン(8人兄弟の末っ子)は、姉(のマルガレーテ=3人の姉のなかで一番下)とは仲がよかったが、その夫である義理の兄とはとても仲が悪かったとのことですが、それもよく覚えていません。義理の兄が問題があったのか、ウィトゲンシュタイン自身に問題があったのか、多分両者に問題があったのでしょうが・・・。
 兄弟8人のうち、兄の3人が自殺し、姉マルガレーテの夫も結局は猟銃で自殺・・・と、すさまじい家族です。

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