バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

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 公平(正義)を教える真の教育は,他の子供のいるところではじめて可能になる。これは,なぜ子供を長いこと独りのままにしておいてはいけないかという多くの理由のなかの一つである。運悪く子供がひとりしかいない親は,できるだけ努力して子供のために仲間を見つけてあげなければならない。・・・独りっ子は,押えつけられているか,それとも,わがままになっているかのどちらかである。・・・行儀のよい独りっ子は痛ましく,行儀の悪い独りっ子はやっかいものである。

The real education in justice can only come where there are other children. This is one of many reasons why no child should long be solitary. Parents who have the misfortune to have an only child should do all that they can to secure companionship for it, ...A solitary child must be either suppressed or selfish--perhaps both by turns. A well-behaved only child is pathetic, and an ill-behaved one is a nuisance.

 Source: On Education, especially in early childhood, 1926, by Bertrand Russell
More info.:https://russell-j.com/beginner/OE06-070.HTM

<寸言>
 もちろん一人っ子でも好ましい人間は多くいる。ラッセルが言っているのは、一人っ子のままで他の子供とつきあわない期間が長くなると、他の同世代の子供の意見や気持ちを理解して尊重するという「公平」の感覚を十分体得できなくなりやすいということ。

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