バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

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 社会が母親に子供に対する非合理な犠牲を強要するような場合、必ず母親は -彼女が並みはずれて聖人的でないならば- 期待する権利がある以上の'大きな代償'を子供に期待するだろう。自己犠牲的と従来言われている母親は、大多数の場合、子供に対して異常に'利己的'である。というのは、親であることは人生の一要素として重要ではあるが、人生の全体であるかのように扱われるならば,人を満足させるものではないからである。

Whenever society demands of a mother sacrifices to her child which go beyond reason, the mother, if she is not unusually saintly, will expect from her child compensations exceeding those she has a right to expect. The mother who is conventionally called self-sacrificing is, in a great majority of cases, exceptionally selfish towards her children, for, important as parenthood is an element in life, it is not satisfying if it is treated as the whole of life.
 Source: The Conquest of Happiness, 1930, Chap.11:Zest
 More info.: https://russell-j.com/beginner/HA24-100.HTM

<寸言>
 子供が親をあまりあてにせず、親から心理的、物理的に離れていく時、自分のやりたいことを持っている女性(母親)はコレで自分のやりたいことができると思うだろうが、子供の育児がずっと自分の関心事であり、他に何かやりたいことを持っていないと、さみしくなるとともに、子離れしなくて過干渉のくせが治らず、子供の負担になっていく。

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