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子供の生活を支配するべきものは,罪悪感や,羞恥心や,恐怖心ではない。子供は,幸福で,陽気で,自発的であるべきである。子供は,自分の衝動を恐れるべきではない。自然の諸事実の探求からしりごみするべきではない。自分の本能的な生活を全て暗闇の中に隠してはいけない。最大限努力しても抑圧することのできない衝動を無意識の深淵に埋めてはいけない。もしも,子供を知的に正直で,社会的に恐れを知らず,行動において勇敢で,思想において寛容な,真っすぐな男女に成長させたいと思うなら,こういった結果が可能になるように,まさに最初から子供の訓練を始めなければならない。
It is not guilt and shame and fear that should dominate the lives of children. Children should be happy and gay and spontaneous; they should not dread their own impulses; they should not shrink away from the exploration of natural facts. They should not hide away in the darkness all their instinctive life. They should not bury in the depths of the unconscious impulses which, even with their utmost endeavours, they cannot kill. If they are to grow into upright men and women, intellectually honest, socially fearless, vigorous in action and tolerant in thought, we must begin from the very beginning to train them so that these results may be possible.
Source: Marriage and Morals, 1929, by Bertrand Russell
More info.: https://russell-j.com/beginner/MM19-040.HTM
<寸言>
自分の子供を自分の命令に何でも従うように、従順なかわいいペットのように、育ててはならない。何か知りたいことがあれば何でも教えてあげ、親が知らないことは調べ方を教えてあげるべきである。それと同時に他人に思いやりを持てるように育てれば、其の子供が成人になったら、もう親が教えなければいけないことはなくなるだろう。
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