バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Ru
ssell Quotes )

 私は,全ての人が良い住居を与えられるべきだということと,にもかかわらず目ざわりだからという理由で新しい家屋は一軒も建ててはならないということとを一度に同時に要求することは論理が一貫していない,ということを祖母に理解させようと努めたことを記憶している。祖母にとっては,いずれの感情もそれぞれの権利をもっており,単なる論理のような非常に冷たい何らかの理由で,他の感情に席を譲るよう求められてはならなかった。

I remember trying to make her (= Russell's grandmother) see that it was inconsistent to demand at one and the same time that everybody should be well housed, and yet that no new houses should be built because they were an eye-sore. To her each sentiment had its separate rights, and must not be asked to give place to another sentiment on account of anything so cold as mere logic.
 Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1: 1872-1914.
 More info.: https://russell-j.com/beginner/AB11-070.HTM

<寸言>
 自分の感情に「素直で」、論理を無視する(論理を理解できない)人はやっかい。「確信過剰」になっているので、他人が同じやり方でその人に被害を与えないかぎり、そういった人は理解したり実感したりできない。

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