我々は,そうした消極的な(否定的な)情緒から自由になると(解放されると)★],音楽や詩を通して,歴史や科学を通して,美あるいは苦痛を通して,人間にとって真に価値があるものは(社会的なものではなく)個人的なものであって、戦場や政治の衝突や外部から押し付けられた目標に向かう人間集団の連隊行進において起こるようなものではない,ということをより十全に理解することができるのである。
And when we are liberated by this negative emotion, we are able to realize more fully, through music or poetry, through history or science, through beauty or through pain, that the really valuable things in human life are individual, not such things as happen on a battlefield or in the clash of politics or in the regimented march of masses of men towards an externally imposed goal.
情報源: Power, 1938.
詳細情報:https://russell-j.com/beginner/POWER18_350.HTM
<寸言>
権力者の多くは、自分たちの欲望・欲求を国家主義の目標に偽装し、自己利益や権力欲を偽装したり、隠したりする。従って、国民の間に経済格差を始めいろいろな格差が生じても、国全体の富が増えればよしとする。それが「国家主義」(者)の本質であろう。