概して,金の使いかたに関する選択の自由は,楽しみの源泉の一つであり,たとえば,自分が所有している家具に対する愛情は,非常に強くかつ非常に広く人々が持っている感情であり,国家が我々全員に備品や家具が全てついたアパートを提供してくれるというようなことにでもなれば,そのような感情は存在しなくなるであろう。
On the whole, freedom of choice as to how to spend money is a source of pleasure -- affection for one's own furniture, for example, is a very strong and very wide-spread emotion, which would not exist if the State supplied us all with furnished apartments.
情報源: Power, 1938.
詳細情報:https://russell-j.com/beginner/POWER13_090.HTM
<寸言>
「おしきせ」に対する反発は,国家に対してだけでなく,家庭内にも生じる。親の子供に対する干渉やお仕着せを子供は自由を拘束するものだとして反発する。