バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 サディズムもマゾヒズムも両方とも穏やかなかたちでは正常なものであるが,有害な表れ方をした場合は性的な罪悪感と結びついている。マゾヒストは性に関して自分自身の罪を痛切に意識している人である。サディストは誘惑者としての女性の罪をいっそう意識している人である。後年に現われるこれらの結果は幼年期における不当に厳格な道徳教育によって生み出された(植えつけられた)初期(幼児期)の印象(刻印)がどれほど深刻であったかを示している。

Both sadism and masochism, although in their milder forms they are normal, are connected, in their pernicious manifestations, with the sense of sexual guilt. A masochist is a man acutely conscious of his own guilt in connection with sex. A sadist is a man more conscious of the guilt of the woman as temptress. These effects, in later life, show how profound has been the early impression produced by unduly severe moral teaching in childhood.
 情報源: Bertrand Russell :Marriage and Morals, 1929
 詳細情報:https://russell-j.com/beginner/MM19-020.HTM

 <寸言>
 どこまでが穏やかなものであり,どこからが有害になるかは必ずしもはっきりしないかも知れないが、政治権力者が国民をいじめても国民が甘受するとよけいにエスカレートすることがあるかも知れない。  こんなにひどい政治をされてもどうして反乱を起こさないのだろうかと(外国人は思っても),日々被害を被るといつのまにかもっと強い仕打ちでないと・・・?  権力者にとっていじめた人間から称賛されるのが一番快感だと言う人もいる。