バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 人間は動物であり,人がそう考えたがる以上に,もっと人間の生理により多く依存している。これは地味でつまらない結論ではあるが,私としては,このことを信じざるをえない。不幸な実業家は,人生哲学の想像可能ないかなる変更によるよりも,一日6マイル歩くことによってより幸福が増すであろう,と私は確信する。これは,偶然にも,ジェファーソンの意見であったが,彼はこの根拠に立って,馬の存在を嘆いた。彼が自動車の出現を予知できたなら,言葉が出なかったことだろう。

Man is an animal, and his happiness depends upon his physiology more than he likes to think. This is a humble conclusion, but I cannot make myself disbelieve it. Unhappy businessmen, I am convinced, would increase their happiness more by walking six miles every day than by any conceivable change of philosophy. This, incidentally, was the opinion of Jefferson, who on this ground deplored the horse. Language would have failed him if he could have foreseen the motor car.
 出典: Bertrand Russell: The road to happiness (1952)
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/1952_RtoH-060.HTM

 <寸言>
 「いや私は幸福を求めていない、できるだけ他者に権力をふるい、他人ができない贅沢をつくすことが'生きがい'なんだ」といったとしたらどうだろう? 「勝手にしたら? だけど他人には迷惑を及ぼさないようにしてほしい、迷惑を及ぼすようであれば阻止せざるをえない」といったところか?