バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )
  
 私は,第一次大戦前は女性の参政権(付与)を擁護し,第一次大戦中は平和主義(戦争反対)を擁護し,言論活動を行なった。これらの大義のうち,前者(男女平等擁護)のことで出会った(遭遇した)反対の方が,後者(戦争反対)の方よりも敵意に満ちており,もっと広範囲にわたっていた。スイスを除くあらゆる文明国における政治的諸権利の女性への突然の容認よりも驚くべきことは,歴史上ほとんど見あたらない(注:スイス人において女性が国政レベルの選挙権を得たのは何と1971年のこと! 参考:スイスの働く女性)。

I spoke in favor of votes for women before the First World War and in favor of pacifism during it. The opposition which I encountered in the first of these causes was more virulent and more widespread than that which I encountered in the second. Few things in history are more surprising than the sudden concession of political rights to women in all civilized countries except Switzerland.
 出典: Bertrand Russell: John Stuart Mill,1955.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/1097_JSM-110.HTM

 <寸言>
 ラッセルの「第一次大戦前は女性の参政権(付与)を擁護して,第一次大戦中は平和主義(戦争反対)を擁護して,言論活動を行なった。これらの大義のうち,前者(男女平等擁護)のことで出会った(遭遇した)反対の方が,後者(戦争反対)の方よりも敵意に満ちており,もっと広範囲にわたっていた。」という発言を理解及び実感できる日本人はどれだけいるだろうか?