バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )
  
  教会(キリスト教会)において行なわれている恐怖心と憎悪心の利用に対する,第二の,そして最も根本的な異議は,これらの感情はいまや教育的,経済的,及び,政治的改革によって,人間性からほとんど全て排除することができるということである。・・・恐怖心を排除しようと意図した教育を創りだすことは,決して困難なことではない(注:うっかりしたためか,大竹勝・訳『(ラッセル)宗教は必要か』にはこの一文が訳出されていない)。必要なことはただ,子供を親切に取り扱い,悲惨な結果をもたらさないで自主性を発揮することができる環境に子供をおき,暗闇であろうと,鼠(二十日鼠)であろうと,社会革命であろうと,そういったものに不合理な恐怖心を持っている大人に接触させないことである。

The second and more fundamental objection to the utilization of fear and hatred practised by the church is that these emotions can now be almost wholly eliminated from human nature by educational, economic, and political reforms. ... An education designed to eliminate fear is by no means difficult to create. It is only necessary to treat a child with kindness, to put him in an environment where initiative is possible without disastrous results, and to save him from contact with adults who have irrational terrors, whether of the dark, of mice, or of social revolution.
 出典: Bertrand Russell: Has Religion Made Useful Contributions to Civilization? 1930.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/0466HRMUC-200.HTM

 <寸言>
 ローマ法王もどうしてもっとはっきりとトランプがやっていることはダメだと言わないのか?  日本で言えば、創価学会も公明党が与党に入っているために言うべきことを言っていない。