バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )
  

  以上のような心慰める内省(熟考)をいだいて,我々は,外に出て世間(世界)と闘かうのであり,そのような内省がなければ,吾々の勇気は挫けるかもしれないのである。現状のままでは,そのような内省がなければ,我々は,平等という感情を学んでいないので,劣等感を感じることだろう。
 もしも我々が,自分は隣人と平等であり,彼等に優越するものでも劣るものでもない,ということを真に感じることができるならば,恐らく,人生はより闘争的でなくなるだろうし,また空元気(Dutch courage)を出すために自分たちを酔わせるような神話を必要とする度合はより少なくなるであろう。

With these comforting reflections we go out to do battle with the world; without them our courage might fail. Without them, as things are, we should feel inferior because we have not learnt the sentiment of equality. If we could feel genuinely that we are the equals of our neighbors, neither their betters nor their inferiors, perhaps life would become less of a battle, and we should need less in the way of intoxicating myth to give us Dutch courage.
 出典: Bertrand Russell: Ideas That Have Harmed Mankind,1946.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/0861HARM-160.HTM

 <寸言>
  あるがままの(あるがままに)自分や自国をみることは難しい。あるがままに見るように努力して始めて大きな間違いをしなくてすむ。しかし,普通の個人も国家・国民も自分を「盛りたがり」,周囲や周辺国に迷惑をお互いにかけたがる。  あるがままに自分を見つめたら,政治家などやってられない。あるがままに自分を見たら,安倍総理など・・・。