バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )
  
 女性によって影響を受けることを怖れる男性が多いが,私の経験による限りでは,これは馬鹿げた怖れである。肉体的と同様に精神的にも,男は女を必要とし女は男を必要とする,と私には,思われる。自分のことを言えば,私はかつて愛した女性たちのおかげを非常に受けており,彼女たちがいなければ,私は今よりもずっと狭量な人間になっていたであろう。

Many men are afraid of being influenced by women, but as far as my experience goes, this is a foolish fear. It seems to me that men need women, and women need men, mentally as much as physically. For my part, I owe a great deal to women whom I have loved, and without them I should have been far more narrow-minded.
 出典: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1, chap. 7: Cambridge Again, 1967
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/AB17-050.HTM

 <寸言>
 ラッセルはその長い生涯に多くの女性と親しくなった。最初の結婚に失敗したことも影響したか,生涯に4度結婚することになったが,最後の結婚相手のエディスとは死ぬまでそいとげた。結婚相手以外に,その間隙を埋めるように,数人の女性と親密になった。最もラッセルが心を許したのはオットリン・モレル夫人であり,生涯非常の多くの影響を受けている。(そのオットリンも1938年になくなった。)  このように多くの女性と親しくなったが,ラッセルにはドン・ファン的なところがなく,(軽い恋愛のようなものもあったが)いずれの女性とも真剣な交際であった。