バートランド・ラッセルの言葉366G_画像版

n.0018j (Nov. 18, 2016)

     
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  バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 1921年の秋から1927年の秋までの6年間の生活全てが,一つの長いロマンチックな物語(夏の田園詩)だったと想像してはならない。親であるということが,金を稼ぐということを不可避なものとした。二軒の家の購入によって,私に残っていた資産のほぼ全てを使い尽くしてしまった。中国から戻った時,私には金を稼ぐはっきりした手段をまったく持っていなかった。

It must not be supposed that life during these six years from the autumn of 1921 to the autumn of 1927 was all one long summer idyll. Parenthood had made it imperative to earn money. The purchase of two houses had exhausted almost all the capital that remained to me. When I returned from China I had no obvious means of making money.
 出典:The Autobiography of Bertrand Russell, v.2 chap. 4: Second Marriage, 1968]
 詳細(PCサイト):http://russell-j.com/beginner/AB24-030.HTM

[寸言]
 長男(1921年11月)に続き長女(1923年12月)も生まれ、子供を育てるという親の責任を果たすために、お金を稼ぐ必要がでてくる。(写真:1927年時のラッセル一家)
 そうして、一般向きの売れそうな本も積極的に執筆するようになる。
 1931年までに出した一般向けの本(いわゆる popular books)は以下のとおり。
  • 『原子のABC』,1923.
  • 『科学の将来』,1924.
  • 『私は信ずる(私の信条)』,1925.
  • 『相対性理論入門』,1925.
  • 『教育論』,1926.
  • 『ラッセル著作選』,1927.
  • 『哲学概説』,1927(邦訳書名:『現代哲学』)
  • 『懐疑論』,1928.
  • 『結婚論』,1929.
  • 『幸福論』,1930.
  • 『科学的見方(科学の眼)』,1931.