バートランド・ラッセルの言葉366G_画像版

n.0014j (Nov. 14, 2016)

     
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バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )
 
 第一次大戦が勃発した時には,あたかも神の声を聞いたかのように感じた。私の抗議がどんなに無益なものであろうとも,戦争に抗議することは私の役割(責務)であると理解していた。私の人間としての全ての本質が関係していた。(第一に)真理を愛するものとして,全交戦国の(自国本位の)国家宣伝にむかむかさせられた。(第二に)文明を愛するものとして,野蛮への復帰にぞっとさせられた。

but when the War came I felt as if I heard the voice of God. I knew that it was my business to protest, however futile protest might be. My whole nature was involved. As a lover of truth, the national propaganda of all the belligerent nations sickened me. As a lover of civilisation, the return to barbarism appalled me.
 出典:The Autobiography of Bertrand Russell, v.2 chap. 1:The First War, 1968
 詳細(PCサイト):http://russell-j.com/beginner/AB21-050.HTM

[寸言]
 非国民と言われ孤立することは非常に辛い。そこで、どうしても、戦争に賛成しないまでも、黙認することになりやすい。国民みんながそう思うようになれば、「愛国無罪」ということになり、歯止めが無くなってしまう。ラッセルには、それは「人間性に対する屈辱」に映る。「人間は本来残酷なんだよ」と’大人の態度’で対処しても、戦争に勝利すれば反省することなく(うぬぼれを強くし)、また、負ければ、自分の責任は最小限にして国家(指導者)だけの責任にしようとする(のが人間性!?)。