バートランド・ラッセル 英単語・熟語 w027 - wander
★ wander (v)【(あてもなく)歩きまわる;放浪する,;(目・視線が)きょろきょろ見回す;迷い込む;(考え・注意などが)集中できなくなる】
* wonder (驚く)とスペルを混同しないこと
* a wandering nature : 放浪癖
* Wandering Jew さまよえるユダヤ人(最後の審判の日まで世界を流浪する運命を与えられたという中世伝説上の人物)
* Wandervögel (ドイツ語):ワンダーフォーゲル
1.ラッセルの著書から
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[父と母は亡くなっていたので,私はよく、両親はどんな人たちだったろうかと思いめぐらしたものである。孤独の中私は,一人でしばしば庭を歩きまわり,交互に,鳥の卵を集めたり,どんどん過ぎ去ってゆく時間について瞑想したりした。
出典:ラッセル『自伝』第1巻第1章「幼少時代」]
To all the talented young men who wander about feeling that there is nothing in the world for them to do, I should say: 'Give up trying to write, and, instead, try not to write. Go out into the world; become a pirate, a king in Borneo, a labourer in Soviet Russia; give yourself an existence in which the satisfaction of elementary physical needs will occupy all your energies.'
[世界には自分のすべきことは何もない,という思いをいだいてさまよっている才能ある若者たち全てに,私は言いたい。「ものを書こうとするのはやめて,かわりに,書かないように努めてみなさい;世の中に出ていきなさい,そして海賊,ボルネオの王様,ソビエト・ロシアの労働者などになってみなさい;基本的な肉体的欲求を満足させることであなたのエネルギーが全て占有されるような状態においてみなさい。」
出典:ラッセル『幸福論』第2章「バイロン風の不幸」]
2.参考
ラッセル英単語・熟語1500 |
[一流のオペラ歌手は,都市から都市へと渡り歩き,ホテル住いをし,大勢の見知らぬ世話人[(主催者)とつき合い,自分の物質的環境に関してはくつろげるものはほとんどなしで済ます。彼らは,自分のエゴが彼らの芸の中に完全に表現されていると思っているので,こういった生活に耐えることができる。
出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ集』の中の「家具とエゴ」]
At school my mind often wandered far away from my schoolroom desk.
[学校では,私の心はよく教室の机からはるかに遠い所へさまよった。
出典:宮川幸久『英単語ターケット1900(四訂版)』p.267]
We wandered through the woods.
[私たちは森の中をさまよい歩いた。
出典:『VITAL3000英単語・熟語』p.267]
Look at that little boy wandering about - perhaps he's lost his mother.
[ 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.]