バートランド・ラッセル 英単語・熟語 w022 - weep
★ weep (v) 【涙を流す,泣く;泣いて悲しむ || (活用) weep - wept - wept】
* weep one's heart (eyes) out (悲しくて)目を泣きはらす,胸が張り裂けんばかりに泣き崩れる
* weeper (n):泣く人,悲しむ人;(葬式に雇われた)亡き男(女)
* weepie (n):(物語・映画などの)お涙頂戴もの
* weeping (adj.):涙を流す;滲み出る;滴り落ちる
* weepy (adj.):涙もろい;お涙頂戴ものの
1.ラッセルの著書から
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[十分お酒を飲むと,男はめそめそと泣きはじめ,自分が道徳的にどれほど母親の献身的な愛情に値しないか嘆きはじめる。アルコールの効果は,しらふのときには理性によって抑圧されている罪の意識を解放することにすぎない。
出典:ラッセル『幸福論』第1章「不幸の原因」]
When it became time for me to say good-night, he gravely informed me that the human capacity for enjoyment decreases with the years and that I should never again enjoy a summer's day as much as the one that was now ending. I burst into floods of tears and continued to weep long after I was in bed.
[夜,私が就寝の挨拶を言う時刻になったとき,厳粛な面持ちで彼は私にこう言った。「人間が楽しみを味わう能力というものは,年をとるとともに減退するものだ。だから,お前は,いま終わろうとしている今日の夏の日と同じくらい夏の日を楽しむということはもう2度とないだろう」。私は,突然涙がせきをきってとめどなく流れ,ベッドに入ってからもいつまでも泣き続けた。
出典:ラッセル『自伝』第1章「幼少時代」]
ラッセル英単語・熟語1500 |
[私は5歳の時,幼年時代は人生で一番幸福な時期だ,と言われたのを覚えている(当時を思えば,真っ赤な嘘である)。私は,慰めようもないくらい泣き,死んでしまいたいと思い,また,これからの年月,どのようにして退屈に耐えるべきだろうかと思案した。
* 注: a black lie (悪意のある嘘)ではなく a blank lie となっている。誤植の可能性もあるとは考えたが,George Allen & Unwin Limited 社1927年刊の第3刷ハードカバー版も,同社1976年刊のペーパーバック版もともに a blank lie となっていることから誤植ではなさそうである。比較的大きな英和辞典にも a blank lie という熟語は載っていないが,Webを検索すれば用例は確かに存在している。なお blank(空虚な;白紙の)には「純然たる」といった意味があるので,「真っ赤な嘘」という意味と思われる。
出典:ラッセル『教育論』第4章「恐怖心」]
2.参考
People weep during funeral rituals in almost every culture.[ほとんどどの文化でも,葬儀の最中は人々は泣くものだ。
出典:宮川幸久『英単語ターゲット1900』p.211]
When he heard the news he broke down and wept.
[ 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.]
She started to weep uncontrollably.
[ 出典:Oxford Advanced Learners Dictionary, 8th ed.]