バートランド・ラッセル 英単語・熟語 d042 - snobbery
★ snobbery (n) [上流気取り,紳士気取り,俗物根性]
* snob (n):俗物(上流気取りで地位・財産などを崇拝し,上にこび,下に横柄な態度をとる人物);通ぶる人
* snobbish (adj.):俗物の,上流気取りの
1.ラッセルの用例
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[家柄崇拝(上流気取り)は,それが誤った価値基準や社会的不平等の容認に結びつく時,重大な悪となる。父親の七光りで特別扱いされる人間は,有益な努力をしようとする正常な動機を失ってしまう。そのような人間は名家に偶然生れたという事実に不当な重要性を与える人生観を身につけがちであり,また,自分が存在するだけで周囲の尊敬を受ける資格があると考えがちである。
出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ集』の中の「家柄崇拝(上流気取り)」]
Snobbery makes successful business men send their sons to Oxford to be turned into "gentlemen", but the result is to give them a distaste for business, which reduces their children again to comparative poverty and the need of earning a living.
[成功した実業家たちは,俗物根性(上流気取り)から,息子をオクスフォード大学へ入れて,「紳士」に仕立てあげようとする。しかし,その結果は,息子を仕事嫌いにさせ,その子供たちは再び(親に比べて)相対的に貧乏においやり,(大儲けなどではなく)生きるために働かなければならなくなる。
出典:ラッセル『教育論』第18章「大学」]
Of the bad qualities of my own country one of the chief is snobbery. Not that snobbery is confined to England : .
[私の母国イギリスの悪いところの中で、主要なものの1つは家柄崇拝(snobbery 上流気取り)である。家柄崇拝(上流気取り)は、イギリスに限ったことではない。
出典:ラッセル「人類に害を与えてきた思想」]
In England, where snobbery is deeply ingrained, the equalization of incomes which has been brought about by the war has had a profound effect, and among the young the snobbery of their elders has begun to seem somewhat ridiculous.
[家柄崇拝(上流気取り)が深くしみついている英国においては,戦争(注:両大戦)によってもたらされた収入の平等化は,甚大な影響を及ぼしてきており,そうして,若者の間,年長の人たちの家柄崇拝(上流気取り)はいくらか馬鹿げたことだと思われ始めている。
出典:ラッセル「人類に害を与えてきた思想」]
2.参考例
ラッセル英単語・熟語1500 |
[富や特権に対する俗物的尊敬
出典:Shogakukan Random House English-Japanese Dictionary, 1982 ed.]
a musical snob who only likes Mozart
[ 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.]
I'd expected her to be snobbish but she was warm and friendly.
[ (出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners, 3rd ed.]