バートランド・ラッセル 英単語・熟語 i022 - in the air
★ in the air [一般に広まって; 未決定で;空中に;(雰囲気などが)漂って]
* up in the air : 未決定
1.ラッセルの用例
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[以上のような,物の見方の相違により,ある特定の趣味や信念の持ち主は,ある集団内で暮らしているときは,ほとんど'追放者'であると思うかもしれないが,別の集団内では,まったく普通の人間として受け入れられる(ことになる)。非常に多くの不幸が,特に若い人たちの間に起こる不幸は,このようにして生じる。若い男性あるいは女性が,なんとかして,一般に広まっている思想に触れたとする。しかし,こういう思想は,彼あるいは彼女が生活している特定の環境(milieu)では呪われたもの(anathema)であることを発見する。若い人たちは,彼らの知っている環境があたかも世の中全体を代表しているかのように思いやすい。
出典:ラッセル『幸福論』第9章「世論に対する恐怖 」]
<up in the air は 「まだ決まっていない(未決定)」という意味の熟語ですが,次の例文は,そうでない(本来の意味「空中高く」の意味)のものです。ところで,"Great God in boots!" というのはどのようなニュアンスでしょうか? またどのように訳すべきでしょうか? おわかりの方はご教授ください。>
For two or three years, under his influence, I was a Hegelian. I remember the exact moment during my fourth year when I became one. I had gone out to buy a tin of tobacco, and was going back with it along Trinity Lane, when suddenly I threw it up in the air and exclaimed: 'Great God in boots! - the ontological argument is sound!'
[2,3年の間,彼の影響のもと,私はヘーゲリアンであった。大学4年生の時,私も'へーゲリアン'の一人になったまさにその瞬間をおぼえている。私はタバコ(の葉)を一罐買いに外出していたが,それを持ってトリニティ小路を通って戻りつつあったその時,突如として私はそれを空中に放り投げてこう叫んだ--「そのとおりだ!(←神は長靴をはいている=神は実体をもっている!) その存在論的議論(論証)は申し分ない!」。
出典:ラッセル『自伝』第1巻第3章「ケンブリッジ時代 」]
2.参考例
ラッセル英単語・熟語1500 |
[休暇の計画はいまだ未定だ。/懐疑の精神が一般に広まっている。
出典:森一郎『試験にでる英熟語』p.52]
We may be going skiing at Christmas, but it's still all up in the air.
[ 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.]
It's in the air that he's going to resign.
[彼がやめるといううわさが広まっている。
出典> Kenkyusha's New College English-Japanese Dictionary,6th ed.]