バートランド・ラッセル 英単語・熟語 g028 - grace
★ grace [(n) 優美,優雅,気品;親切,好意;(キリスト教)神の恵み,恩寵]
* graceful (adj.):優美な,優雅な
* gracefully (adv.):優美に;潔く
* graceless (adj.):優雅さのない;見苦しい;不作法な
1.ラッセルの用例
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[すべての文明は,特にその美的な側面を考えると,人為的(人工的)である。いろいろな作法,上手な話し方,優れた文章,心地良い音楽,巧みなダンスなど,人生に気品をそえるものは,全て,自然な衝動の否定ではなく,粗野なやり方よりもむしろ心地よいやり方で自己表現するために必要な様々な訓練にかかっている。
出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ集』の中の人為性称賛」]
She was an aristocratic Bostonian of somewhat diminished fortunes, whom I had first come to know in 1896 when we were staying in Boston. In the face she was not strikingly beautiful, but her movements were the most graceful that I have ever seen.
[彼女は,いくらか財産を目減りさせた,貴族的な(品の良い)ボストン市民であった。私が彼女を初めて知るようになったのは,私とアリスがボストンに滞在していた1896年(注:ラッセルの初めての訪米時)のことであった。顔は際立って美人ということはなかったが,彼女の立ち振る舞いは,私がいままで見たなかで最も優美なものであった。
出典:ラッセル『自伝』第1巻第5章「初婚」]
ラッセル英単語・熟語1500 |
[後に私は,(1951年)8月26日付の『シドニー・モーニング・ヘラルド紙』の切抜で,シンガポールでの私のスピーチに関する記事を見つけて読んだ。その記事は,私が次の様に述べたと報じていた。「英国は,インドで行った様に,アジアから品位を保ちながら(潔く)撤退すべきであり,戦争によって追い出されるのを待つべきではない,と考えます。」
出典:ラッセル『自伝』第3巻第1章「英国への帰国」]
2.参考例
Sometimes you find grace in the most unlikely places.一番ありそうもないところで温情に出会うことがある。]
出典:宮川幸久(編著)『英単語ターゲット1900』p.341]
By the grace of God, the ship came safely home through the storm.
[ 出典:Longman Dictionary of Contemporay English, new ed.]