バートランド・ラッセル 英単語・熟語 a003 - affection
★ affection (n) [愛情;(しばしば複数形で)感情]
* 語源:ラテン語 afficio(影響する)。
* affectionate (adj.): 愛情のこもった、優しい、情感のある
* affect (vt):(~に)影響する;作用する
1.ラッセルの用例
| |
あるいは アマゾンで購入 |
[二人の人間が相手に対して本物の'相互的(双方向の)関心'を持っているという意昧での愛情、即ち、相手を幸福のための手段として見るだけではなく、むしろ共通の利益(幸福)を持つ'結合体'だと感じる愛情は、真の幸福の最も重要な要素の一つであり、自我が鋼鉄の壁の中に閉じ込められていて、このように自我を拡大することが不可能な人は、たとえ仕事(キャリア)の面でどんなに成功していても、'人生が提供する最良のもの'をつかみ損なっていることになる。]
出典:ラッセル『幸福論』第12章「愛情」
ラッセル英単語・熟語1500 |
[幸福な人とは、客観的に生き、自由な感情(affections)と幅広い興味を持ち、またそういう興味と感情(affections)を通して、今度は逆に、他の多くの人びとの興味と愛情(affection)の対象になるという事実を通して、自らの幸福を確保する人である。愛情(affection)の受け手になることは、幸福になるための有力な原因である。しかし、愛情(affection)を要求する人は、愛情が与えられる人ではない。]
* ラッセルは「(いろいろな)感情(affections)」と「愛情(affection)」を区別して使用していますが、岩波文庫版の安藤貞雄(訳)では全て「愛情」として訳出されています。
出典:ラッセル『幸福論』最終章「幸福な人間」
For these reasons we should be more concerned to produce sympathetic and affectionate adults than to force a precocious development of these qualities in early years.
[幼年時代にこれらの(愛情や同情という)性質を無理に早く発達させるより、同情心と愛情に溢れた成人に育てる努力をする方がよい。]
出典:ラッセル『教育論』第二部_性格の教育_第11章「愛情と同情」
One generation of fearless women could transform the world, by bringing into it a generation of fearless children, not contorted into unnatural shapes, but straight and candid, generous, affectionate and free.
[恐れを知らない(過度の恐怖心を持たない)女性たちの一世代は、恐れを知らない子供たちの一世代を世の中に送りこむことによって、世の中を一変させることができるだろう。それら恐れを知らない子供たちは、不自然な形にゆがめられることなく、まっすぐで遠慮がなく、おおらかで、愛情深く、自由である。]
出典:ラッセル『教育論』一部 教育の理想_第2章「教育の目的」
Chinese problems, even if they affected no one outside China, would be of vast importance, since the Chinese are estimated to constitute about a quarter of the human race.
[たとえ中国問題が中国以外の外国に何の影響を与えないとしても,中国国民が全人類の約1/4を占めると見積もられているから,中国問題は極めて重要な問題であろう。]
出典:ラッセル『中国の問題』第1章「問題点」
2.参考
Violence on TV affects children.[テレビの暴力は子供に影響を及ぼす。]
出典:『東大英単語熟語』p.240
He feels (/has) a deep affection for his old friend.
出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.