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バートランド・ラッセルの英語「類義語シリーズ」 intimate / close
最所フミ(編著)『英語類義語活用辞典』(pp.216-217)
【"intimate":昔は親友のことを"intimate friends"と読んだが、今では性的関係を表す場合が少なくないので要注意。親友とは「心を許しあった友」のことを言うので、英米(英語)では「気が置けない」相手は親友になるとは限らない。夫婦は"intimate"な関係であるが「心を許し合っている」とは限らない。】
【"close":精神の友情を表す言葉で、親密だけでなく、仲が良いことを示している。親友は"a close friend"という表現を使う。】
(1) 用例紹介なし
(2) Were you close to your brother?
[あなたはお兄様とは仲がよいほうでしたか?(死んだ身内のことを話す時によく使われる表現)]
A.ラッセルの著作における用例
<用例1-1>
My relations with Ottoline had been in the meantime growing less intimate.
[私とオットリンとの仲(関係)は,その間に,しだいに疎遠になっていた。]
出典:ラッセル『自伝』第2巻第1章「第一次世界大戦」
<用例1-2>
Male domination has had some very unfortunate effects. It made the most intimate of human relations, that of marriage, one of master and slave, instead of one between equal partners.
[男性支配は,ある種のきわめて不幸な結果をもたらしてきた。それは人間関係のうちでもっとも親密な関係,すなわち結婚の関係を,平等な配偶者関係のかわりに,主人と奴隷の関係にしてしまった。]
出典:ラッセル「人類に害を与えてきた思想」
<用例2-1>
The melodramatic picture of each other which East and West have created through the years does not easily survive close personal contact.
[長い年月をかけて東欧と西欧がつくりあげた相手のメロドラマ的な像(注:たとえば、敵側は悪魔であるかのイメージ)は,個人的接触が緊密になれば,そう長くは心に残らぬものである。]
出典:ラッセル「東西緊張の心理」
<用例2-2>
She had been a close friend of Lucy Donnelly whom I had known well at the turn of the century and had been something of during my various American visits as I had of Edith during my years in the United States in the thirties and forties.
[彼女(エディス)は,世紀の変わり目(19世紀から20世紀への変わり目)から私が個人的によく知っていたルーシイ・ドネリイの親友であり,私が1930年代と1940年代に米国に滞在した期間,私が彼女にとってかなり大切な人であったと同様,私の幾度もの米国訪問の間,彼女は私にとって大切な人であった。]
出典:ラッセル『自伝』第3巻第2章「国の内外で」
B.他の参考例
<参考例1-1>
Live performances gave television a direct and intimate link with its audience.
[ライブ演奏はテレビに、視聴者との直接的で密接なつながりを持たせた。]
出典:『英単語ターゲット1900』p.285
<参考例1-2>
He refused to go out with her because he was not ready for an intimate relation.
[彼は親密な関係になる心の準備ができていなかったので、彼女と付き合うのを断った。]
出典:『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』, p.321
<参考例2>
Tim and I are close friends.
[ティムと私は親友です。]
, p.163
出典:『VITAL3000英単語・熟語』, p.62