(本館)  (トップ)  (分館)

バートランド・ラッセルの英語_日英語表現辞典シリーズ - r_nichieigo_hyogen_d01: "dear" and "my dear

シェア

 最所フミ(編著)『日英語表現辞典』(ちくま学芸文庫,2004年1月)を参考にした「ラッセルの英語_日英語表現辞典シリーズ」(通称 R日英表現)です。 総索引

★ "dear" と "my dear" (pp.060-061)

 両者は英米で使い方やニュアンスが逆となる。即ち、手紙の初めに、"Dear John" と書いた場合と、"My dear John" と書いた場合、アメリカでは、前者はごく親しい友だちであり、後者は改まって他人に対して使う形式であるのに対し、英国ではその逆となる。(ただし、ビジネスレターはともに" Dear Sir"で始める。)
 よく年長の人が下の者に "My dear child" などと言うが、これはアメリカでは英国におけるよりずっと他人行儀なひびきを持っている。

 これ以上、例文の紹介なし。

 R英単語・熟語集の用例とはできるだけ重複しないようにしますが、用例が少ない場合はどうしても重複してしまいます。あしからず。


A.ラッセルの著作における用例

<用例1> My dear Mama: You will be glad to hear that I mean to see Radcliffe as soon as I am able - sorry to hear the cause .
[お母さん, 僕ができるだけ早くラドクリフに会うつもりだというこことを知ったら,喜んでくださるでしょう。その理由を聞けばがっかりするでしょうが。]
 出典:ラッセル『自伝』第1巻 第1章「幼少時代

<用例2>
But Shaw was quite unabashed, and replied, "Oh, my dear fellow, I understand your philosophy much better than you do." Bergson clenched his fists and nearly exploded with rage.
[しかし,バーナード・ショーはまったく動ぜず,「いや,君、私はあなた(ベルグソン)の哲学をあなた(自身)よりもよく理解しているんだよ」と答えた。ベルグソンはこぶしを握りしめ,ほとんど怒りを爆発するところであった。]
 出典:ラッセル「バーナード・ショー

<用例3> Dear Bertrand Russell; a selection of his correspondence with the general public 1950-1968 .
[「拝啓バートランド・ラッセル様」(ラッセルの書簡集のタイトル)]
 出典:Dear Bertrand Russell; a selection of his correspondence with the general public 1950-1968, contents

<用例4> Dear Mr Blyth, ... We said it was a war against militarism, but militarism has steadily increased since 1918.
[拝復 ブリス様 ・・・。第一次世界大戦でもしドイツが勝利をおさめたら、まことに嘆かわしいことだっただろうという点ではまったくあなたと同意見です。]
 出典:『拝啓バートランド・ラッセル様-市民との往復書簡集』の中の「第一次世界大戦の結果


B.他の参考例

<参考例1>
She is a very dear friend of mine.
[彼女はとても大切な私の友人です。]
 出典:『VITAL3000 英単語・熟語』, p.39

<参考例2>
He's my dearest friend.
 出典:Longman Dictionary of Contemporary English(英国の辞書), new ed.

<参考例3>
Dear Peter, I have been thinking about you so much during the past few days.
 出典:Collins COBUILD English Dictionary for Advanced Learners(米国の辞書), new ed.