バートランド・ラッセル 私の哲学の発展(松下彰良 訳)
* My Philosophical Development, by Bertrand Russelll (London; George Allen & Unwin, 1959)総目次
第12章 意識と経験 イントロ索引
- 1918年に心的事象(events)に関する私の見解は、大変重要な変化を受けた。
- この問題は、当初、見かけ上そう思われたものよりも重大なものであった。
- しかし、「感覚所与(センス・データ」を放棄した結果として、最初十分気づいていなかった新しい問題が生じた。
- しかし、『精神の分析』を書いた時(1921年)には、私は常識が言うところの「感覚の証拠」を再解釈する必要性について十分気づいていなかった。
- 刺戟に対する反応は、それ自体は生命体の特質ではない。
- 感覚が本質的に関係的なものか否かという問いによって影響を受ける最も重要な争点(論点)の一つは、「中性的一元論(中立的一元論)」 (Neutral Monism)といわれる理論(学説)に関するものである。
- 知識の理論の見地から見ると、このことは、「経験の証拠」 (empirical evidence) がいったい何を意味するかということに関して、きわめて困難な問題を生み出す。
- そうなると、水たまりを見ることと、自分が水たまりを見ていると知ることとは、別のことになる。・・・」
- 「感覚」と対置される「知覚」は、過去の経験にもとづいた習慣を含んでいる。
- 二元性のもうひとつの形式は想像と記憶とにおいて生ずる。
- 哲学が非常にしばしば使用してきた二つの語がある。
第13章