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バートランド・ラッセル 私の哲学の発展 16-21 - My Philosophical Development, 1959, by Bertrand Russell

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第16章 「非論証的推論語」n.21 - 感覚の世界と科学の世界との架け橋


ラッセル英単語・熟語1500
『数学原理(プリンキピア・マテマティカ)』に取り組んでいた時以来ずっと、当初はほとんど意識していなかったが次第に私の思考において明確になってきたあるひとつの方法を私は持っていた。その方法とは、感覚の世界と科学の世界との間に橋を架けようとする試みである。私は両者(感覚の世界と科学の世界)を、その大体の輪郭において(おおざっぱに言って)、疑う余地がないものとして受けいれる(受け入れている)。(そうして)アルプスの(一つの)山を貫くトンネルを掘ろうとする時のように、作業(研究)は両端から進められ、最後に中間で出会うことによってその労働が報われる(crowned by 王冠を得る)という希望をもって進まなければならない。

Chapter 16: Non-Demonstrative Inference , n.21

Ever since I was engaged on Principia Mathematica, I have had a certain method of which at first I was scarcely conscious, but which has gradually become more explicit in my thinking. The method consists in an attempt to build a bridge between the world of sense and the world of science. I accept both as, in broad outline, not to be questioned. As in making a tunnel through an Alpine mountain, work must proceed from both ends in the hope that at last the labour will be crowned by a meeting in the middle.
(掲載日:2022.04.26/更新日: )