バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

   きちんとした精神を養うことで、どれほど幸福と効率が増すかは、驚くほどである。きちんとした精神は、ある事柄について24時間不十分に考えるのでなく、考えるべき時に十分に考える。困難な、あるいはやっかいな結論を出さなければならない時には、すべてのデータが集まり次第、その問題について十分に考え抜いた上、決断を下すとよい。決断した以上は、何か新しい事実が出てきた場合を除いて、修正してはならない。優柔不断くらい心身を疲れさせるものはないし、不毛なものはない。

It is amazing how much both happiness and efficiency can be increased by the cultivation of an orderly mind, which thinks about a matter adequately at the right time rather than inadequately at all times. When a difficult or worrying decision has to be reached, as soon as all the data are available, give the matter your best thought and make your decision; having made the decision, do not revise it unless some new fact comes to your knowledge. Nothing is so exhausting as indecision, and nothing is so futile.
 出典: The Conquest of Happiness, 1930, chap.5: Fatigue
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/HA15-020.HTM

 <寸言>
 考えるべき時に考え,日々ダラダラと考えない。これは習慣づけることによって多くの人が体得することができるのではないか? もちろん一朝一夕にはいかない。 幼い時や若い時によい習慣を身に付けることは非常に大事なことであり,勉強さえできればその他のことを甘くみる親からは,「きちんとした精神」を持った子供は育たず,大人になってから幸福感が減ってしまうのではないか?