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ラッセル『結婚論』(松下彰良・訳)

Marriage and Morals, by Bertrand Russell
(London; Allen & Unwin, 1929)


総目次

第2章 イントロ累積版

  1. (社会的制度としての)結婚の慣習は、常に、3つの要因の混ざったものであり、それらは、それぞれ、大ざっばに、本能的、経済的、宗教的と呼ぶことができるであろう。
  2. 性関係における本能的な要素はは、普通考えられているよりもはるかに少ない。
  3. 現代の文明社会は、すべて家父長制(の)家族に基礎を置いており、女性の美徳(貞操)という観念の全体が、家父長制家族を可能にするために作りあげられていることから(考えて)、どういう自然な衝動が働いて父性の感情を生み出すに至ったのかを問うことは重要である。
  4. トロブリアンド諸島民の間では、人間には父親がいる(父親がいなければ子どもは生まれない)ことが知られていないという事実は、マリノフスキーによって、疑問の余地のないまでに立証された(立証されている)。
  5. 大変不思議なことに、子供とその母親の夫との間には血のつながりはないと信じられているにもかかわらず、子供は自分の母親あるいは兄弟姉妹よりも、むしろ、母親の夫に似ると考えられている。事実、兄と妹(弟と姉/or 兄弟と姉妹)あるいは、子供と母親が似ているとほのめかすことは、はなはだしい無作法なことである(とされる)。
  6. マリノスキーは次のように主張しているが、それはまったく正しいと(正しいに違いない)と私は考える。
  7. メラネシア人の間の,子供に対する父親の態度を説明するためにマリノフスキーが持ち出した(ところの)本能は、私見では、彼の著書に見られる(書かれている)よりも、もう少し一般的なものであると思われる。
第3章 父家長制度