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私たちは自分たちの敵を憎む者を好む。もし敵が全くいなければ、私たちが好む人は非常に少なくなるであろう。
Interwoven with many other political motives are two closely related passions to which human beings are regrettably prone: I mean fear and hate. It is normal to hate what we fear, and it happens frequently, though not always, that we fear what we hate. ...
We love those who hate our enemies, and if we had no enemies there would be very few people whom we should love.
Source: Bertrand Russell: Human Society in Ethics and Politics, 1954, part II: The Conflict of Passions, chapter 2: Politically important desires, n.12
More info.:https://russell-j.com/cool/47T-2_0212.htm
<寸言>
ChrGPT との対話
私:「We love those who hate our enemies, and if we had no enemies there would be very few people whom we should love.」を素直に訳すと「私たちは、自分たちの敵を憎む人々を愛します。そして、もし敵がいなければ、私たちが愛する人は非常に少なくなるでしょう。」となると思います。しかし、これはラッセルの感情を正しく表現した文章と言えるでしょうか? 私は「愛する」と訳すよりも「好む」と訳したほうがよいと思いますが・・・?
ChatGPT:
ご指摘の「私たちは、自分たちの敵を憎む人々を愛します。そして、もし敵がいなければ、私たちが愛する人は非常に少なくなるでしょう。」という訳は、確かに英語の文を素直に訳したもので、意味としても間違ってはいません。しかし、この訳がバートランド・ラッセルの感情や意図を完全に正確に表現しているかという点については、若干の工夫が必要かもしれません。
ラッセルは、ここで人間の心理的な傾向や、愛憎の関係にある社会的なメカニズムを批判的に述べています。つまり、彼が言いたいのは、敵を持つことが愛情の基盤になってしまっているという、皮肉な現実です。そうした背景を踏まえると、この文章のトーンはやや批判的で冷静な観察です。
そのため、もう少しそのニュアンスを汲み取った訳として、次のような表現がよりラッセルの感情を正確に伝えるかもしれません:
「私たちは、自分たちの敵を憎む人々に愛着を感じます。そして、もし敵が存在しなければ、私たちが愛する対象はほとんどいなくなってしまうでしょう。」
この訳では「愛します」よりも「愛着を感じる」とし、ラッセルの意図するところが「単純な愛情」ではなく、ある種の人間関係の機械的な仕組みであることを強調しています。また、「ほとんどいなくなる」とすることで、ラッセルの示唆する皮肉な現実が浮き彫りになるように意図しています。
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#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell