バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


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 キリスト教とイスラム教の争いにおいて、どの国がキリスト教国となり、どの国がイスラム教国となるかを決めたのは、戦争であった。プロテスタントとカトリックとの争いにおいて、問題を解決するのもやはり軍事的な勝敗だった。南北のアメリカが現在キリスト教国であるのは、ヨーロッパの軍隊がインディアンの軍隊よりも強かったからである。この長い歴史が、政治家や一般人の物の見方に深く根をおろしてきたために、現代世界で要求される新しい用語(考え方)によって思考することはきわめて難しい。

In the conflicts between Christianity and Islam, it was war that decided which countries should be Christian and which Mohammedan. In the conflicts between Protestants and Catholics, it was again military success and failure that decided the issue. America, North and South, is Christian because European arms were more effective than those of Red Indians. This long history has become so deeply embedded in the outlook of both statesmen and ordinary men that it is extremely hard to think in the new terms required in the modern world.
Source: Common Sense and Nuclear Warfare, 1959, pp. 41-42.
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<寸言>
 「Mohammedan」という用語についてChatGPT に質問してみました。

ChatGPTの回答:
「Christianity」と「Islam」の対比において、ラッセルが「Christian」に対して「Mohammedan」という用語を使っている点は、歴史的な言語使用を反映しています。

「Mohammedan」の歴史的背景: 「Mohammedan(モハメダン)」という言葉は、かつてヨーロッパでイスラム教徒を指す一般的な用語でしたが、これは現代では適切ではないとされています。理由は、「Mohammedan」が預言者ムハンマド(Mohammed)を神格化しているかのような誤解を招く可能性があるためです。イスラム教徒自身は、自分たちの宗教を「Islam(イスラム)」、信者を「Muslim(ムスリム)」と呼びます。「Mohammedan」という用語は、西洋における歴史的な誤解や偏見に基づいていた面があり、現在はほとんど使われなくなっています。現代の用語では、「Mohammedan」の代わりに「Muslim」という言葉が使われます。したがって、もし現代的な言葉遣いを尊重して訳すなら、「Mohammedan」は「ムスリム」と訳すのが適切です。
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