バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


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 人間に対する権力は、人間がしたくないことをさせることによってむしろ示されるため、権力愛に駆られる人間は、快楽を許すよりも苦痛を与えがちである。もしあなたが上司に正当な機会に休暇を願い出たとしたら、権力愛に駆られた上司は、承諾するよりも拒否することで(に)満足感を引き出すであろう。

Since power over human beings is shown in making them do what they would rather not do, the man who is actuated by love of power is more apt to inflict pain than to permit pleasure. If you ask your boss for leave of absence from the office on some legitimate occasion, his love of power will derive more satisfaction from a refusal than from a consent.
Source:Human Society in Ethics and Politics, 1954, part II: The Conflict of Passions, chapter 2: Politically important desires, n.7
More info.: https://russell-j.com/cool/47T-2_0207.htm

<寸言>
  この発言に対しては、「ノー」と言える勇気を持つ必要がある、と反論する人がいるかも知れません。もちろん、その問題や状況に応じて、「ノー」と言ったほうが適切な場合と「イエス」と言ったほうが適切な場合があります。ラッセルがここであげているのは「イエスといったほうがよい場合にノーと言って自分の権力を示す例」です。
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