バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


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 刑務所(HM Prison Brixton)は多くの面でとても快適であることがわかった。約束事はなく,決定をしなければならない難しい問題もなく,来客の心配もなく,仕事を邪魔されることもなかった。私は膨大な読書をした。(また)『数学の原理』(注:Principia Mathematica ではなく,The Principles of Mathematics であることに注意)の半ば一般向けの本である『数理哲学入門』を執筆し,『精神の分析』(The Analysis of Mind)の執筆にとりかかった。

I found prison in many ways quite agreeable. I had no engagements, no difficult decisions to make, no fear of callers, no interruptions to my work. I read enormously; I wrote a book, Introduction to Mathematical Philosophy, a semi-popular version of The Principles of Mathematics, and began the work for Analysis of Mind.
Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.2 chap. 1:The First War, 1968, pp.16-17
More info.: https://russell-j.com/beginner/AB21-270.HTM

<寸言>
 ラッセルの場合は、第一次世界大戦に反対して反戦活動をした罪ですので、政治犯(あるいは、思想犯)です。もちろん、日本の戦前の刑務所だったら政治犯(思想犯)であってもひどい目にあいましたので、こんな悠長なことは言っていられません。
 ラッセルは貴族(の子息/注:第三代ラッセル伯爵になったのは兄の死後)であり、兄(第二代ラッセル伯爵)の政府への働きかけもあって、このような快適な「刑務所ライフ」を送ることができました。
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#バートランド・ラッセル #Bertrand_Russell