バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


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 第一次世界大戦の最初の日々は、私にとって全く驚くべきものだった。ホワイトヘッド夫妻のような親しい友人達"も"、野蛮なくらい好戦的だった。(中略)戦争の見通しは私を恐怖で満たしたが、さらに大きな恐怖で私を満たしたのは、国民のおよそ90パーセントが(敵国民の)大虐殺の予想を喜んでいるという事実であった。(中略)私は、虐殺されることになる若い人達に対して絶望感を伴った優しさに満たされた。そうして、ヨーロッパの全政治家に対する激しい怒りがこみ上げてきた。

The first days of the War were to me utterly amazing. My best friends, such as the Whiteheads, were savagely warlike. ... The prospect filled me with horror, but what filled me with even more horror was the fact that the anticipation of carnage was delightful to something like ninety per cent of the population. ... I became filled with despairing tenderness towards the young men who were to be slaughtered, and with rage against all the statesmen of Europe.
Source: The Autobiography of Bertrand Russell, v.2 chap. 1:The First War, 1968, pp.16-17
More info.: https://russell-j.com/beginner/AB21-030.HTM

<寸言>
 世界大戦が勃発すれば、永世中立国以外の多くの国が戦争に巻き込まれてしまいます。そうして、正気を失い、戦線が拡大していきます。戦争(開戦)をさけるべきだったと思い始めるのは、多くの犠牲を払った後です。「過去の戦争に学ぶべきだ」と言いながら、残念ながら、そう言っている本人がいつの間にか戦争を支持するようになったり、積極的に関与したりします。
 歴史はこれらのことを繰り返しています。
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