バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )


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 私は、全ての人が良い住居を与えられるべきだということと、にもかかわらず目ざわりだからという理由で新しい家屋は一軒も建ててはならないということを、一度に同時に要求することは、論理が一貫していないということを、祖母に理解させようと努めたことを記憶している。祖母にとって、どちらの感情もそれぞれの権利をもっており、単なる論理のような非常に冷たい何らかの理由で、他の感情に席を譲るよう求められてはならなかった(のである)。
I remember trying to make her see that it was inconsistent to demand at one and the same time that everybody should be well housed, and yet that no new houses should be built because they were an eye-sore. To her each sentiment had its separate rights, and must not be asked to give place to another sentiment on account of anything so cold as mere logic.
 出典: The Autobiography of Bertrand Russell, v.1, chap. 1, 1967
 詳細情報.: https://russell-j.com/beginner/AB11-070.HTM
<寸言>
 国会の質疑のなかで、安倍晋三総理(当時)が「そんなものは存在しない」とかいった答弁を繰り返し、野党から「存在しないと断言するのなら、"ない"ことを証明せよ」と追及されたことがありました。それに対し、安倍総理は得意げに次のように反論しました。
「あること(存在すること)は、探して見つけてこれですと指させばあることを証明できるが、ないことは指さしてないことを証明できない。それは悪魔の証明です!」

 これは側近の誰かに教えてもらった論法でしょうが、本当に身に付いたものではないので、後に、別の機会に、何かを否定し続ける某野党議員に対し、安倍総理は、「それならないということを証明してください」と反論したことがありました。
 政治家は知識をいっぱいもっていても論理的思考能力がこの程度の人がたくさんいます。次の有力な総理候補の一人で、国民の人気の高い、小泉進次郎も残念ながら同様です。多くの国民にとって論理的思考能力はそれほど重要ではないようです。
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