バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 モーツァルトは、空想の世界に逃げ込むことによって借金取りと借金を忘れるために、よく作曲をしていた。もしモーツァルトが、著名な精神分析家の助言に従っていたならば、作曲をする代わりに、収入と支出からなる貸借対照表を注意深く作成し、収支のバランスをとることによって、節約の工夫をする仕事にとりかかっただろう。もし、モーツァルトがそうしたならば、彼は収入を失ない、我々は彼の音楽を失ったであろう。

Mozart used to compose music in order to forget his duns and his debts by escaping into a world of phantasy. If he had followed the advice of eminent psychoanalysts, he would instead have drawn up a careful balance sheet of receipts and expenditures and set to work to devise economies by which the two could be made to balance. If he had done this, he would have lost his income, and we should have lost his music.
Source: Flight from Reality' in: Mortals and Others; Bertrand Russell's American Essays, 1931-1935, v.1.
More info.: https://russell-j.com/FLIGHT-R.HTM

<寸言>
 才能があることが容易にわかるものについては、我々もその才能を評価したり、余裕をもって成長を見守ります。しかし、その才能がすぐわからない種類のものについては、我々は寛容の心を余り持ち合わせていません。そうして、自分たちの常識にあわなかったり、自分たちができることをほとんどできない者を軽蔑したり、叩いたりしてしまいがちです。
 現代人は、人にはいろいろな才能があることを知っています。しかし、昔のほどではないにしても、自分が理解できないものや好まないものに対しては今なお「非寛容」です。
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