バートランド・ラッセルの名言・警句( Bertrand Russell Quotes )

 身体的な危険を除いて、いかなる事柄においても勇気のある者もまた悪く思われる。たとえば、世論に対する無関心は一つの挑発行為と見なされ、世間はその権威をあえて馬鹿にする者を罰するためにできることは全てやろうとする。このようなことは全てあるべき姿とは正反対である。(しかし)あらゆる形の勇気は、男女を問わず、軍人の身体的な勇気と同様に、称賛されなければならない。

The man who is courageous in any matter except physical danger is also thought ill of. Indifference to public opinion, for example, is regarded as a challenge, and the public does what it can to punish the man who dares to flout its authority. All this is quite opposite to what it should be. Every form of courage, whether in men or women, should be admired as much as physical courage is admired in a soldier.
Source: Bertrand Russell: The Conquest of Happiness, 1930, chap. 5.
More info.: https://russell-j.com/beginner/HA15-070.HTM

<寸言>
 自分は「常識」をもっていると思っている人のほうが、自分は「非常識」だと思っている人よりも、圧倒的に数が多い、というのは一つの事実です。しかし、その「常識」と思われているものは、多くの場合、「その時代にその地域の多くの人が考えていること」という以上の意味はもっていません。たとえば、第二次世界大戦前に多くの人が「常識」だと思っていたことで、第二次世界大戦後に「常識ではなくなった」「非常識」になったことがたくさんあります。それは、日本だけでなく、世界の多くの国でそうでした。これに対し、民主主義が広まっている国における「常識」はもっと安定していると言われるかも知れませんが、50年後には「常識でなくなっていること」がかなりあると想像されます。まあ、我々はそんなに長生きできないので、多分、反省する機会はあまりないでしょうけれども・・・。

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