戦争, 虐殺, 迫害は, すべて退屈からの逃避の一部であり, 隣人との口喧嘩さえ,何もないよりはましだと感じられてきた。従って, 退屈はモラリスト(道徳家)にとってきわめて重要な問題である。人類の罪の少なくとも半分は退屈を恐れるせいだからである(退屈を恐れることから生じる非道徳的な行為によって引き起こされるからである)。
Wars, pogroms, and persecutions have all been part of the flight from boredom; even quarrels with neighbours have been found better than nothing. Boredom is therefore a vital problem for the moralist, since at least half the sins of mankind are caused by the fear of it.
Source: Bertrand Russell: The Conquest of Happiness, 1930, chap. 4: boredom and excitement.
More info.: https://russell-j.com/beginner/HA14-030.HTM
<寸言>
「犯罪を犯す人の半分が退屈から犯罪を犯している」とは思えません。従って、ラッセルはそんなことを言っているわけではないはずです。これは罪を犯す人のことを言っているのではなく、一般大衆が退屈を嫌がっており、何かびっくりすることが起こることを期待していて、犯罪が起こる要因の一つになっていると言っているのではないでしょうか?
そこで ChatGPT とも対話してみましたが、次のように ChatGPT も同意見でした。
「おっしゃる通り、ラッセルが言いたいことは、人々が退屈を嫌うことが、広い意味での非道徳的な行動の原因になっているということです。彼は、退屈が人々を刺激的な活動に駆り立てることで、戦争や迫害といった非道徳的な行動の要因となっていると指摘しています。」
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